訪問先 / 株式会社御菓子所吉野屋
代 表 / 代表取締役 坂井田 良道
氏   

「本日開店の心」で初心忘れるべからず。「和菓子は日本の宝物、日本人の心の文化」。
和菓子が好き、その一心からたくさんの商品やアイデアが生まれる!
 
   

   今回の経営者訪問は、本巣・瑞穂・北方にて和・洋菓子の製造販売をされている株式会社御菓子所吉野屋 代表取締役 坂井田良道様にお話を伺いました。    

創業146年、伝統の技と味
 御菓子所吉野屋様は今年で創業146年を迎えられ、現在の坂井田社長で4代目になる老舗の和菓子店です。創業時は冠婚葬祭で使われる「落雁」や「蒸し饅頭」の製造販売を主にされていましたが、時代の流れと共に自社のオリジナル商品の製造販売を手掛けられ、現在では伝統ある和菓子を中心に、更には洋風菓子へと、たくさんの美味しいお菓子を製造して、直営店舗3店と5つの販売店舗にて事業展開を販売されています。

  

  

  

和菓子は五感の芸術
 和菓子はその形や色合いを目で楽しみ(視覚)、柔らかさや質感を触って感じ(触覚)、甘い香りで食欲をそそられ(嗅覚)、舌で味わう(味覚)ことができるもの、と話されますが、坂井田社長はそれに「聴覚」をプラスされています。お菓子におけるこの「聴覚」とは商品の名前(ネーミング)です。例えばどら焼き。単に「どら焼き」という名前で提供するのではなく、吉野屋様では「夢どら」と名付けて提供しています。他には「初恋の森」「うさぎのワルツ」「森の輪舞(ロンド)」「謝菓・おかげさま」「そのままで」「だんらん」など、聞くだけでワクワクするような商品がいっぱいでお客様の心のイメージが広がります。これは、坂井田社長の「和菓子は五感の芸術である。聞いて、見て、触れて、香って、味わう。五感を使って1つの物語を楽しんで欲しい。」というお考えによるものです。

  

和菓子が好き。ただその一心だけ。
 坂井田社長は和菓子自体はもとより、商品に付随するネーミングやパッケージ、更にはパンフレットのデザインや写真のレイアウトまで強いこだわりをお持ちです。それらはすべて坂井田社長の感性・アイデア・発想力から生まれるものと、思われます。溢れるほどのアイデアはどこから来るのか、とお尋ねすると「菓子作りが好きだから。お客様に美味しく、楽しく食べていただきたい。ただその一心だけ。そして、お客様はどんな商品が欲しいのか、そのニーズを追及すれば自然とアイデアが生まれる。」と話されました。

 お客様のニーズを最大限までお応えするため、例えば会社の創立記念、各種お祝いの記念菓子引き出物に坂井田社長自らお客様の要望での挨拶文を考え封入又、会社のマークを入れデザインされ印刷されたオリジナルの箱を使用する等、それらはすべてサービスでご提供されています。

 更に、後継者である裕高専務を中心にITの分野にも積極的に取り組まれ、インターネットによる通信販売の他に、今話題のfacebookによる情報発信などを行っています。これも、インターネットで買い物や情報を知りたい、というお客様の要望にお応えしたものです。
また、坂井田社長自ら東京、大阪のデパート、また地域ではコンビニなどへ足を運び、お菓子やスイーツは今、何が流行しているのか、お客様のニーズは何かを常に市場調査し分析して自社の商品開発、サービスに生かされています。要はお客様への「的を得た、お菓子作り・店舗構成・販売接客」が重要だと持論を話されました。

  

 

和菓子業界発展のために
 坂井田社長は現職の他に、岐阜県和菓子協会会長や全国和菓子協会常任理事を務められ、和菓子業界全体の普及、振興活動にも尽力されています。また、地域経済団体や奉仕団体「本巣ライオンズクラブ」に所属し異業種交流や地域奉仕活動にも参加しておられます。今後は和菓子に懸ける情熱や熱意をご子息である裕高専務が自分の考えと合わせて受け継いで行かれると思います。 

 

 

 

   
本店   瑞穂店   お菓子の森 平成店
本巣市曽井中島宮前1019-1
TEL.0581-34-2034
年中無休
営業時間 8:30~19:00
  瑞穂市只越917-1
TEL.058-327-7100
年中無休
営業時間 8:30~19:00
  本巣郡北方町平成36-27
TEL.058-323-2213
年中無休
営業時間 8:30~19:00

編集後記
 今回の取材で感じたことは、坂井田社長の和菓子に対する愛と情熱です。溢れ出るアイデアと発想力は、和菓子を愛する心から生まれるものだと感じました。
 また、お客様の要望であれば、オリジナルのメッセージカードや若い女性でも手軽に贈答品として使えるオシャレなキューブ型のパッケージ、オリジナルの焼印が押せる夢どら(どら焼き)など、多岐に渡り実現されている行動力に感服しました。
 「好きこそ物の上手なれ」という諺がありますが、まさに自分の仕事を愛することができれば、たくさんのアイデアが生まれ、それを実現しようとする原動力になることを教えていただいた取材になりました。
 坂井田社長にはお忙しい中、快く取材を引き受けていただき、ありがとうございました。