(一社)岐阜北法人会は、岐阜北税務署管内の法人を会員とし、岐阜県知事の許可を得て組織している公益法人です。

WEB会報

WEB会報

ふるさと秘話 No.92

今沢町かいわい        

エッセイスト 道下 淳

  1枚の写真がある。今から80年ほど前に写された岐阜市今沢町から南の神田町1辺りにかけての風景である。珍しいので、大切に保存してきた。この写真について30余年前に調べた時のメモ書きが出て来たので、紹介する。

 写真は相当高い位置から、写されている。今沢町から同町内を俯瞰(ふかん)できるところは、すぐ北隣りにあった今小町の岐阜警察署(現在の岐阜商工信用組合付近)前の火の見ヤグラくらいしかない。

 この辺りは明治の中ごろ、市内でも有数の繁華街であった。明治42年(1909)に岐阜市教育会が制定した「岐阜市巡覧唱歌」8番・9番に、かいわいの風物が歌い込まれている。

⑧農工銀行岐阜倶楽部 見つつ進めば裁判所  道を隔てて警察署 新聞社には岐阜、濃飛 
⑨今小町なる勧工場 ここにも人の足繁く   郵便局は其の前に 交換局も併せたり

 歌詞のうち勧工場は商品を持ち寄って売る施設。交換局とは電話局のことである。それは今小町・美江寺町の交差点西北角に。また勧工場は東北角にあった。勧工場の2階には、寄席の関本座が設けられていた。

 写真中央上部の、大きな建物(寄せ棟屋根)は巡覧唱歌にある濃飛農工銀行。場所は神田町2。空襲にも耐え抜いた。その跡地が今の商工会議所である。農工銀行の前、神田町通り右側(西)に、望楼を乗せた大きな2階建てがある。今小町角から移転した岐阜郵便局で、様式のモダン建築であった。

 神田町通りの手前が、やや広くなっている。右手の植え込みのある建物裁判所が、道路からやや引っ込んでいるためである。このわずかな広さを利用し、祭礼のときの造りみこしの舞い込み。手踊りなどの披露が行われた。その前がちょうど新聞社で、見物客の多くが同社のためのものと誤解していた。近くにある他社が「我が社の前でも」と働きかけたが、どうにもならなかった。

 地の利を得たのは濃飛日報社。その南の洋館建てが瀬古写真館である。瀬古と濃飛の間の道が朝日町で、その東には芸者置屋が目立った。

 そこには「イギリスばあさん」と呼ばれた太田ひさの住む新駒屋があった。彼女は芸名を「お花」と呼び、ヨーロッパ各地で芝居・手踊りなどの興行を行った。フランスの彫刻家ロダンのモデルになり、帰国のとき作品2点をもらった。やはり彫刻家の高村光太郎がロダンの話を聞いたり、作品を見たくて同家を訪問した。昭和2年(1927)のこと。そのとき神田町1いろは牛肉店で手みやげ用にと、たくさんの牛肉を買い、店の人をびっくりさせたという。また付近に当時としては珍しいウグイス芸者豆千代も住んでいた。

 郵便局のやや右(西)に、楠の大木に囲まれた地域があった。今の市立図書館も含まれる。八ツ寺町のNTTがあるところで、戦前まで楠堂と呼ぶ私塾があった。運営していたのは、農工銀行頭取の矢橋亮吉。苦学生を集め、学費生活費のすべてを支給、中学や専門学校・大学に通わせた。常時10人前後の塾生がいた。矢橋はそれを「書生道楽」だと、笑っていた。この仕事は再評価したいものである。現在ビルと鉄さくの間に、大きな楠と「楠堂跡」と刻んだ石柱が、昔を物語っているだけである。

 裁判所は戦災で全焼、西北角に併設されていた検事局も戦後独立した。両者ともセメント瓦の仮建築だった。うち裁判所は神田町筋に向って平屋建て、検察庁は北側の鷹見町に玄関を持った。今の市庁舎北口から、やや東寄りのところである。敷地が狭いので、1部2階建てだったように覚えている。

 昭和25年ごろの検察庁には、若手の元気な検事が3人いた。うち2人はやり手で、ハルピン街事件を始め、多くの経済事件を手がけた。武藤県知事がからむ経済事件も挙げられ、新聞の全国ニュースによくのった。公判の傍聴・取材も現在のように難しくなく、話題の公判のときなど検事席などの背後にも傍聴人がいた。

 その西隣りで、ほぼ市庁舎の駐車場になっている場所が、鷹見拘置所だった。記憶でははっきりしないが、拘置所の正面出入口近くの道路に公衆便所が設置されていた。その便所の陰で容疑者を送り迎えする人たちの姿が、ぼんやり脳裏に残っている。戦前はたしかにあったそうだが、いつごろまであったかを知りたい。戦前岐阜の市街地には、多くの公衆便所があったという。矢島町2の橋のたもとにもあった。それが戦後になると、ぱったり姿を消す。面白い現象である。長良橋南詰め上流部の小公園に、ちょっとスマートな公衆便所がある。これは戦後公募したものである。

 北隣りの今小町も、明治20~40年代は、よくにぎわった。司町の県庁が近かったからである。岐阜日日新聞社が同町で創刊したのは、同14年。同社の南隣りに玉井屋、北隣りに津の国屋といった当時岐阜を代表する旅館も開業していた。

 岐阜日日新聞の文芸記者渡辺霞亭は、名古屋で医学生だった。面白い小説を書くので、新聞社が引っ張った。それがいつの間にか津の国屋の娘と結婚、養子になっていた。のち大阪毎日新聞に移り、新聞小説家として大成した。

 津の国屋の道向いに、徳文屋という料理旅館があった。それが金碧楼の名前で、県内初の西洋料理を始めた。明治19年のことである。当時は塗り膳に西洋料理の皿を乗せた。それをあぐらをかき、ナイフとフォークで食べた。「西洋料理は食べにくい」というのが、市民の食後感だった。


写真は昭和初年の今沢町かいわい

青年部会コーナー 福岡視察研修

岐阜北法人会青年部会 福岡視察研修
日 時 : 平成23年6月10日(金)・11日(土)
行 先 : 新日本製鐵株式会社(八幡製鐵所)、TOTO株式会社(歴史資料館)

新日本製鐵株式会社八幡製鐵所にて 製鉄の仕組みなどの説明を受けました。
   
 
八幡製鐵所の場内の見学はバスで移動して行いました。  

 

 本年度の課外研修は、韓国研修を予定していましたが東日本大震災により多くの方が被災されましたので、急遽福岡研修に変更しました。

 まずは、「新日本製鐵株式会社八幡製鐵所」様を訪問しました。何度か担当の方と電話で打ち合わせをさせて頂いた際に「見学には車が必要なので用意して下さい。」と念押しされてはいましたが、現地に行ってびっくりです。東京ドーム210個が入るという敷地面積の構内には、ガソリンスタンドやコンビニまで完備。協力会社まで含めると2万人の方が24時間交代で勤務されています。

 その中で「製銑工程」と「条鋼圧延工程」を見学しました。高炉から真っ赤に煮えたぎった銑鉄が列車で運ばれる様子や鉄の塊が細長い板状に延ばされていく工程など普段見る事ができない風景を会員一同食い入るように見入っていました。

 また、担当者の方から、昔は日本の高い技術力を中国に提供をしていましたが、皮肉にも経済発展もあり生産高が追い抜かれた話しなどもお聞きしました。

   
実際の便器を見ながら歴史や 最新の機能などを学びました。

 次に「TOTO歴史資料館」様を訪問し、私たちが普段の生活で必ずお世話になる便器の歴史を感じてきました。大正期から現在に至るまでの便器の形、大きさ、設置する場所によって形状などの工夫、また旧総理大臣官邸や国会議事堂で実際に使用されていた製品も展示してありました。

 そして現在はECOの時代です。トイレを使用時の水量も1/3に抑えて節水に工夫され、地球環境だけでなく、私たちにとってもありがたい事です。

 今回の研修で一番印象に残っている事があります。関取用の便器があり、座ってみてびっくり!私は少々?体格がいい?のですが、私でもすっぽりなんです。本当に関取は大きいんですね(笑)

 最後に、各産業において日本を代表する企業を訪問して感じる事は、北九州工業地帯を形成した源であり造船業や自動車産業が集約している。また大企業になっても本社を発祥の地である地元に残す事により多くの雇用を生み出すなど素晴らしい取り組みをしてみえます。私も企業人として利益を確保しながら雇用を創出していきたいと決意して帰路につきました。今回、参加いただいた会員の皆様、九州でお世話になった方々にお礼申し上げます。

青年部会 研修委員長 石川 孝信

女性部会・青年部会 合同講演会


演 題 : 狭間に生きる ~社会・地域・家庭の中で…~
講 師 : フリーアナウンサー 前田 幸子 氏
日 時 : 平成23年7月28日(木) 15:40~
会 場 : 十八楼

(社)岐阜北法人会 女性部会・青年部会「合同講演会」7月例会は、十八楼にて合同役員会終了後、フリーアナウンサー 前田幸子氏を講師に招聘し、「狭間に生きる ~社会・地域・家庭の中で…~」と題し講演会が開催されました。

氏は、日本大学芸術学部在学中より、テレビ・舞台等で活躍をされ、その後岐阜放送アナウンサー、現在はフリーアナウンサーとして、講師・司会・講演活動等、活動をされています。

講演では、人間関係・会社間の関係・親子の関係・夫婦の関係等々、いろいろな場面でのコミュニケーションを如何に取り前向きに、楽しい生活をおくる事が出来るかの方法などを、言葉(話し方・言葉のチョイス)を通しコミュニケーション能力を高めるかを、ご自身の体験から学んだ事、企業での部下への伝え方などお話いただきました。

最後に相手に気持ちを伝える、指示を出すなど、コミュニケーションの場において「間」がとても大切である。そして「誠実」さが大切であると言う言葉が大変印象的でした。

 講演中には参加者全員でユニークなコミュニケーションの取り方体験もあり、とても楽しく解りやすい講演でした。

青年部会 講演会委員長 宮部 昌之

司会進行は宮部 講演会委員長(青年部会) 早川 青年部会長の挨拶
前田幸子氏の 講演の様子
真剣に聴講する部会員 前田氏と楽しく踊る宮部講演会委員長
部会員からは積極的に質問が出ました。 山内 副青年部会長の謝辞

女性部会コーナー

徹明こどもぜいきんクイズ大会


日 時:平成23年7月16日(土)
会 場:徹明公民館ホール

 夏休みを目前にした7月16日(土)、徹明小学校の児童を対象に税金クイズ大会を開催しました。女性部会が独自に取り組む社会貢献事業としては、昨年に引き続き2回目となります。

 今回は、徹明公民館と子ども会が主となり、自治会や保護司会とともに共催として参加しました。また、岐阜北税務署からもご協力いただき、準備段階からクイズの形式や進行について皆で意見を出し合い進めていきました。地域の方々と連携をとりながら一つの事業を作り上げていくことは大変よい経験になったと思います。

 当日は、徹明小学校1~6年生の約90人が5チームに分かれて、ゲゲゲの鬼太郎たちが登場する税をテーマにした紙芝居を見たあと、全員でクイズに挑戦。続いて各チームから選抜された3人が、個人賞と団体賞を懸けて○×クイズに臨みました。

 クイズの問題は「小学校の教科書や体育用具などに税金が使われているか?」などの身近なものや、「税金の使い方を決めるところは『内閣』である。○か?×か?」というちょっと低学年には難しいものもありましたが、チームみんなで和気あいあいと、正解の発表毎に一喜一憂する姿はたいへん微笑ましいものでした。

 クイズ大会終了後は、県立岐阜工業高校の生徒が製作したミニSLの乗車体験もあり、盛りだくさんの楽しいイベントになりました。

 次代を担う子どもたちにとって、この体験が夏の楽しい思い出となって、税に対して興味を持ち、その大切さを考えるきっかけになってくれることを願っています。

受付の様子。約90名の参加がありました。 ミナモダンスチームによるミナモダンス
   
元気いっぱいに踊りました。 女性部会員も一緒に体を動かしました。
   
司会進行は伊藤会員 山田 徹明公民館長の挨拶
   
井上 徹明子ども会長の挨拶 中島 女性部会長の挨拶
   
税金紙芝居 「かっぱのいたずら」
   
子どもたちも紙芝居に見入っています。  岐阜北税務署より[写真左より]安井署長、櫻本統括官、
岩田広聴官にお越しいただきました。
   
税金クイズの予選会の様子 問題の出題と解説は中島女性部会長
   
みなさん優秀な成績のため、
決勝進出者をじゃんけんで決定。
決勝進出者を確認する女性部会員
   
決勝戦の様子 決勝戦の出題と解説も中島女性部会長
   
 優勝を目指してみんな 真剣に税金クイズに取り組みます。
   
優勝者に個人賞の贈呈です。 優勝したチームには団体賞を贈呈しました。
   
徹明保護司会 藤森代表の閉会の挨拶 岐阜工業高校さんによるミニSL乗車の試乗体験
   
 
子どもたちとってはミニSLに乗車する
貴重な体験ができました。
 本会より[写真左より]奥村 広報委員長と
尾関 研修委員長にも出席いただきました。

徹明子どもぜいきんクイズ大会ビデオはこちら

新入会員紹介

平成23年5月21日~9月30日

 入会日  管轄支部名  法   人   名  住      所  T E L
 5.26  明徳  鳥昇  岐阜市住吉町14
 若原ビル1F
 058-266-5022
 5.26  鏡島市橋  びーどろ  岐阜市鏡島南3-8-24  058-253-0601
 5.31  青山  (資)イング  岐阜市下土居749-1  058-260-7080
 6. 2  長良  (株)エイチ・エー・シー  岐阜市長良校前町1-5  058-295-2843
 6. 2  本荘  (有)エムテイエス  岐阜市稲荷町5-13-1  058-251-3768
 6.13  木ノ本  (株)岐阜シティ・タワー43開発  岐阜市橋本町2-52  058-213-5043
 6.13  高富  (有)山王ブリーディング  山県市高富294-1  0581-22-2161
 6.23  鏡島市橋  アダムス.530  岐阜市鏡島西3-8-17  058-253-3567
 6.23  西  後藤建材  岐阜市黒野239  058-239-0710
 6.23  川北  シラキ縫製  岐阜市寺田6-46-1  058-251-0494
 6.23  鏡島市橋  三笠山  岐阜市鏡島西1-11-3  058-253-6068
 6.23  高富  山田施工  山県市梅原1507  0581-22-4345
 7. 4  中央  M’s café  岐阜市柳ケ瀬3-9  058-237-7222
 7. 8  本巣北方  (株)本巣畜産  本巣市文殊680-1  0581-34-4822
 7.15  川北  (株)島電気商会  岐阜市池ノ上町2-2  058-231-1985
 7.20  本巣北方  (株)御菓子所吉野屋 北方平成店  本巣郡北方町平成5-36  058-323-2213
 7.29  西  (有)エコヤード・ギフ  岐阜市雛倉597  058-239-9373
 7.29  鏡島市橋  片岡デンキ  岐阜市鏡島2063  058-253-2748
 7.29  明徳  ビ・モンド  岐阜市弥八町7  058-243-5520
 8.26  鏡島市橋  衣裳の丸清  岐阜市鏡島西1-11-7  058-251-9263
 8.26  徹明  ヘアー アオキ  岐阜市玉姓町3-22-3  058-263-6966
 9. 6  本巣北方  クリスタル・リリー  本巣市長屋533  058-248-7115
 9. 7  徹明  (株)丸杉  岐阜市金町8-1
 フロンティア丸杉ビル
 058-267-0111
 9.13  明徳  一般社団法人一宇会    岐阜市神田町1-10-14
 リンデンビル2F
 058-262-3255
 9.14  瑞穂  (株)タカハシ美創  瑞穂市牛牧934-7  058-326-8050
 9.14  瑞穂  ユキ美容室  瑞穂市田之上201  058-328-3431
 9.22  明徳  (弁)神谷法律事務所  岐阜市神田町2-12
 松久オフィスビル4F
 058-266-7910
 9.26  瑞穂  (株)IP・LINK  瑞穂市別府2070  058-326-6443
 9.29  長森日野  (株)グリン人材      岐阜市日野南7-1-5
 日野村瀬ビル403号
 058-247-5190

口座振替のご案内

編集後記

 研修旅行に、参加されましたか。

 支部総会と共に支部事業の一つであり、支部役員が会員の方々の興味のある、そして今話題となっている場所を、誰でも参加しやすいよう企画しています。加えて、同じ校区である会員同士の交流ができるし、チョットだけ税の勉強もできます。

 税を通じて「よき経営者」であることと「社会貢献」を目指す法人会は、本部事業として改正税法説明会、タックスフェスティバル、大型講演会、健康セミナー等たくさんの事業を行っています。

 会社経営に、自己研鑽に活用するため、多いに参加しましょう。

広報委員長 奥村 保雅

会員限定サービスのご案内

岐阜北法人会員限定で下記のサービスを受けることができます。
<サービス提供会員>
株式会社清水スタジオ・桜ラーメン・株式会社十八楼・株式会社麩兵

(※クーポン券は配布される篝火の冊子から切り取ってご使用ください。)

募集!
みなさんのお店のクーポンを掲載してみませんか?
(社)岐阜北法人会の会員限定で篝火に掲載するクーポン券を募集しています。
今なら無料ですのでお店のPRにぜひご活用ください。(掲載は先着順になります。)

<お問い合わせ・お申し込み>
社団法人岐阜北法人会事務局
TEL:058-262-6181(代)
FAX:058-262-6102
ホームページからのお問い合わせ・お申込みはこちら

会費引落月の変更について

平成23年5月24日に第32回通常総会が開催され、第6号議案において会費引き落とし月の変更案が上程されました。
下記の内容で審議致しました結果、全員一致で承認となりました。
従って、翌年度の会費の引き落としは平成24年4月12日となりますのでよろしくお願い申し上げます。

尚、口座振替扱いの会費納入は、お取引金融機関のご決済を確認いただくことで、領収書に代えさせていただきます。

タックスフェスティバル2011の告知

税を考える週間
 国税庁では国民各層の方に、税の意義や役割等を考えてもらい、国の基本となる税に対する理解を一層深めてもらうとともに、税務行政に対する理解と納税義務に対する意識の高揚を図ることを目的として、効果的かつ効率的な各種の広報広聴施策を毎年11月11日から17日までの1週間に全国各地で様々な行事を実施しております。
 そこで、岐阜北法人会はこの趣旨に対応するため、毎年「タックスフェスティバル」をマーサ21において開催致しております。

表紙

ぎふきた法人会報 「篝火」  2011 夏季号 No.127

Index

会報 「篝火」  2011 夏季号 No.127

・(社)岐阜北法人会 第32回 通常総会
・新支部長紹介
・青年部会 定時総会
・女性部会 定時総会
・税務研究会 定時総会
・青年部会コーナー
・経営者訪問 ~ミズタニバルブ工業株式会社  水谷 直義 氏~
・ブロック・支部だよりあれこれ
・ふるさと秘話 No.91 ~続・工場勤務の兵隊たち~
・税務署コーナー
・税制要望座談会
・新入会員紹介
・編集後記

<表紙の写真>
 
ミカエリソウ(見返り草)
Leucosptrum stellipilim シソ科

「見返り草」と聞いてどんな花をイメージするであろうか。江戸時代の浮世絵、「見返り美人図」を知る人も多く華やかな花を連想してしまう。「見返り草」とは「もう一度振り返って見たくなる花」の意。それにしては地味な花。樹林下で群生。花弁は目立たずシベのみが円錐状になって咲く花。それが目に止まり「あれは何だろう…」と振り向いて見たくなる花と言う事である。そのような意味で良く言い当てた名であると関心させられる。

日本原産で自生地は中部地方以西と言われる。その自生地は年々少なくなり現在「絶滅危惧種」に指定されている。

一般に繁殖は容易で栽培もしやすい為、珍しい花ではないが野生の状態で見れる場所は少ない。

分類上はシソ科。そこに属する植物は殆どが草であるにもかかわらず本種は木になるのがユニーク。冬に葉を落とすが茎は残り春になったら芽を出す。樹高は2m程度、株元に子株が殖え広がっていく。

直射光の当たらないやや日陰の場所にも適し株は年々大きくなり沢山の花が咲くようになる。

(有)長良園芸 安藤 正彦

<写真提供>
有限会社長良園芸
岐阜県岐阜市長良堀田903
TEL:058-231-6050  FAX:058-231-6053
定休日:第1・第3火曜日
http://www.nagaraengei.com/

第32回 通常総会

日 時:平成23年5月24日(火) 16時より
会 場:岐阜都ホテル

社団法人岐阜北法人会第32回通常総会が5月24日 岐阜都ホテルで開催されました。
ご来賓に岐阜北税務署 署長 仲井様をはじめ、友誼団体および協力保険会社三社の幹部の皆様方のご臨席を賜わりました。
      

 総会は、玉井副会長の開会の言葉に始まり、堀江会長が挨拶を述べた後、議長に就いて、議案審議の第1号議案平成22年度事業報告承認の件と第2号議案平成22年度財務諸表報告承認の件が一括上程された。

 そして、事務局が第1、2号議案を説明した後に、桑原監事が監事を代表して、監査報告がなされ、出席者全員に承認されました。

 続いて、第3号議案平成23年度事業計画(案)承認の件、と第4号議案平成23年度収支予算(案)承認の件、が一括上程され、審議の上、原案どおり可決承認されました。

 さらに、第5号議案一般社団法人認可申請と諸規程制定の件が付議され、原案どおり可決承認されました。

 又、第6号議案会費引き落とし月変更の件が付議され、6月から4月に変更する旨の原案どおり可決承認されました。

 そして第7号議案役員選任(案)承認の件が付議され、原案どおり可決承認されました。

 続いて、次第6の表彰は、岐阜北税務署署長感謝状が徹明支部長の山田博司様に贈呈されました。

 岐阜北法人会会長表彰は、法人会退任役員表彰に75歳の定年をお迎えになりました本会理事4名と支部理事18名の皆様方が感謝状と記念品を受賞されました。

 次に会員増強の優秀支部並びに個人表彰、研修参加への法人、個人の受賞者に加えて、大同生命保険(株)支社長とご尽力いただいた4名のスタッフに会員増強の感謝状と賞品及び賞金を堀江会長から贈呈しました。

 又、ご来賓を代表して、岐阜北税務署 署長 仲井一正様からご祝辞を賜りました。

 最後に、神山副会長から閉会の言葉を頂き、総会は盛会裡に終了いたしました。

 この後、別室において、総会出席者の皆様方による懇親会が開催されました。尚、懇親会の冒頭において、この度、本会役員を定年退任されました山田博司徹明支部長、加藤正幸東部支部長、神山靖雄青山支部長、近藤進長良支部長が壇上に上がり、感謝の意を込めた花束の贈呈が大同生命のスタッフから行われました。続いて、村瀬副会長の乾杯のご発声で懇親会の幕が開きました。

 又、懇親会を盛り上げるためのアトラクションとして、「フラメンコギターデュオ池川兄弟」のギター演奏が紹介され、それに合わせて、3人の女性によるフラメンコダンスも披露され、踊る楽しさ、観る楽しさ、聞く楽しさを十分に堪能し、感動と元気を与えて頂きました。

 そして、午後7時に篠田副会長から閉会のあいさつがあり、懇親会の幕を閉じました。      

*議案書の詳細につきましては、岐阜北法人会ホームページに掲載致してあります。又、議案書冊子をご要望の方はご一報下されば、送付いたします。  (TEL:058-262-6181 ホームページからはコチラをクリック)       

 <通常総会のフォトギャラリー>
総会は岐阜都ホテルのボールルームで開催されました。 受付の様子
   
 
司会進行は高橋総務副委員長 玉井副会長のよる開会のことば
   
 
堀江会長の挨拶 神戸専務理事による議案の上程
   
桑原監事による監査報告

「岐阜北税務署署長感謝状」と「法人会退任役員表彰」の
同時表彰の徹明支部 山田支部長

   
 「法人会退任役員表彰」の東部支部 加藤支部長  「会員加入増強優秀支部 ダイヤモンド賞」の鏡島市橋支部
   
「会員増強協力保険会社表彰」の
大同生命保険株式会社 小川支社長
「会員増強協力保険会社 個人の部表彰」の
大同生命保険株式会社 伊藤みどりさん
   
 「研修出席率優秀会員表彰(法人の部)」の
梅林支部 柏屋株式会社さん
「研修出席率優秀会員表彰(個人の部)」の
青年部会 吉村前部会長
   
 
岐阜北税務署 仲井署長様によりご祝辞  神山副会長により閉会のことば

 <懇親会のフォトギャラリー>

役員を退任された方へ花束を贈呈しました。 総会に引き続き司会進行は高橋総務副委員長
   
村瀬副会長による乾杯 フラメンコが披露されました。
   
 
篠田副会長による1本締め  

(平成23年5月25日 岐阜新聞より) ※画像をクリックすると拡大してお読みいただけます。

堀江会長の挨拶

堀江博海 会長の挨拶
 岐阜北法人会・会長の堀江でございます。総会を開催するにあたり、一言挨拶を申し上げます。

 この度は、3月11日に発生致しました東日本大震災は、第2次世界大戦以降、日本にとって最悪の災害となりました。震災の規模や広がりは、福島の原子力発電所への影響を含め、あらゆる想定を超えるものでした。岐阜北法人会を代表して、膨大な数の人命が失われた事に対し深い哀悼の意を示すとともに、悲劇的な災害の被害を受けている全ての方々に対してお見舞い申し上げます。

 本日の通常総会を開催するにあたり、御来賓として岐阜北税務署の「署長の仲井様」をはじめ、「県」・「市」および「友誼団体」の、それぞれの幹部の皆様方と、それに日頃法人会の業務運営に、ご支援を賜っております協力保険会社の代表の方にも、お越しを頂き、誠にありがとうございます。後ほど、御来賓を代表して「仲井様」に、ご挨拶を賜りたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。

 さて、本年度は、当法人会にとりまして、大きな節目の年度となります。それは、現行の法人会が32年間続いた社団化歴に別れを告げ、公益法人制度改革の下で、新生一般社団法人岐阜北法人会の法人格取得に向けての認可申請を致す所存でおります。ここで、岐阜北法人会の歴史を振り返りますと、法人会の設立は、昭和28年7月でございました。そして、昭和54年5月に社団化を致しまして、本年まで社団化歴の歩みを会員企業の皆様とともに刻んで参りました。その間、一重に会員企業様の絶大なるご尽力を賜りましたことに改めて、感謝の念を申しあげます。従って、平成23年度の事業活動は社団化最後の年度となります。

 尚、次年度に新法人になりましても、旧主務官庁となる税務当局とは、従来どおりの強い協調のもと、税知識の普及、納税意識の高揚に努め、税制及び税務に関する提言を行い、適正、公平な申告納税制度の維持、発展と税務行政の円滑な執行に寄与することの目的は不変であります。

 又、県下七単位会の事業の研究発表の場としての県下法人会運営研究会があります。その発表に際しては、役員の皆様方に、ご協力を賜っているところであります。その、研究発表に平成23年4月から平成25年3月まで、飛騨法人会と共に担当することになりました。

 過去の岐阜北法人会が担当の運営研究会を顧みますと、平成5年に研究発表を担当した時にその研究課題として、現在、毎年11月の「税を考える週間」に開催しておりますタックスフェスティバルが公共性を基本理念に掲げ、その事業が誕生致しております。今やタックスフェスティバルは本年で19回目を数え、岐阜北法人会の目玉事業となっていることは皆様ご高承のことと思います。これも、先輩諸氏のお知恵と努力の積み重ねの成果と考えられます。今回も、この事業に負けない企画を構築頂くために、実行委員会を立ち上げました。そのメンバーの実行委員長には、奥村広報委員長、副委員長に、尾関研修委員長にご就任を頂き、そのお二人を支える構成員に四委員会の委員長と六ブロック長にその任をお願い申し上げました。この、発表を機会に法人会の更なる公益性とより一層の活性化を目指して取り組んで参りたいと考えておりますので、実行委員会の皆様には、奥村委員長を中心に創意工夫を凝らして、後世に残る事業を発掘されますことをご期待申し上げる次第であります。

 最後に、会員皆様の会社のご繁栄とご多幸を願い、そして、法人会の発展にご尽力賜りますことを皆様方にお願い申し上げまして、私の挨拶といたします。

 

平成23年度・平成24年度 社団法人岐阜北法人会 支部長名簿

平成23年5月24日改選

支 部 名 名  前 社    名 所  在  地 電 話 番 号
金  華 川島 兵太郎 (株)麩兵 岐阜市米屋町15 058-262-0283
京  町 平塚 良男 西濃印刷(株) 岐阜市七軒町15 058-263-4101
明  徳 八代 勝治 リンエイ(株) 岐阜市金町1-20 058-247-3190
中  央 木方 伸一郎 (株)賞月堂 岐阜市柳ヶ瀬通2-23 058-265-0105
徹  明 山中 忠之 (有)山中不動産 岐阜市花園町10 058-266-1073
白  山 村瀬 弘國 ホームランドサービス(株) 岐阜市入舟町3-10 058-245-3519
梅  林 加藤 誠三 岐阜トヨペット(株) 岐阜市金園町9-173 058-246-8111
華  陽 浅野 武夫 (有)あさの 岐阜市住ノ江町1-15 058-262-1305
長  森 赤松 弘幸 (有)アカマツ 岐阜市北一色10-25-11 058-245-3443
長森日野 藤沢 時男 藤沢工業(株) 岐阜市日野南5-7-1 058-247-3311
東  部 村瀬 博 村瀬建築(株) 岐阜市加野4-27-18 058-243-2295
問 屋 町 神野 利宏 (株)ラビアンローズ 岐阜市敷島町6-2-6 058-251-2525
本  郷 篠田 真 (株)帝国建設コンサルタント 岐阜市青柳町2-10 058-251-2176
木 ノ 本 宇佐見 眞一 (株)岐陽ビーエス 岐阜市都通5-11 058-253-6666
本  荘 森 益男 森宮建設(株) 岐阜市吹上町1-4 058-251-5131
鏡島市橋 松井 義隆 (株)松井留治郎商店 岐阜市鏡島2065 058-251-5186
長  良 安藤 正彦 (有)長良園芸 岐阜市長良903 058-231-6050
青  山 佐藤 博司 川北自動車興業(有) 岐阜市正木1542 058-232-2408
岩 野 田 深貝 一仁 (株)米金商店 岐阜市岩崎2-13-12 058-232-1658
川  北 国井 忠男 (株)国井組 岐阜市一日市場1-55 058-231-5352
西 小枝 隆明 日本いぶし瓦(株) 岐阜市石谷1205-1 058-238-8221
瑞  穂 広瀬 真人 中部急送(株) 瑞穂市別府2140-1 058-326-6611
本巣北方 堀部 好秀 (株)堀部工務店 本巣市仏生寺639-2 058-324-4166
高  富 大橋 匡 東邦化学工業(株) 山県市高富109 0581-22-3332
三  輪 山口 繁 中部浄化工業(株) 岐阜市北野西236 058-229-1885
美  山 水谷 直義 ミズタニバルブ工業(株) 山県市富永194 0581-52-2131

青年部会 定時総会

日 時 : 平成23年4月14日(木) 16時30分より
会 場 : ホテルパーク

青年部会 早川新部会長の挨拶

平成23年度 定時総会次第
1.開会挨拶
2.部会長挨拶
3.議長選出
4.資料確認
5.議事録作成者並びに署名人の選定
6.議題確認
7.議事
第1号議案 平成22年度事業報告承認の件(各委員会事業報告)
第2号議案 平成22年度収支計算報告承認の件(監査報告)
第3号議案 平成23年度事業計画(案)承認の件
第4号議案 平成23年度収支予算(案)承認の件
第5号議案 公益法人制度改革に伴う会則の変更の件
第6号議案 その他
8.感謝状贈呈(前部会長)
9.記念品贈呈(卒業者)
10.優良会員表彰
11.来賓祝辞
12.閉会のことば
司会進行:藤岡専務理事 國井副部会長の開会挨拶
早川部会長の挨拶 早川部会長を議長に選出しての議事進行
吉村前部会長の平成22年度事業報告 松尾前会計の平成22年度収支計算報告
武藤前監事の監査報告 早川部会長の平成23年度事業計画(案)上程
共益グループ担当の清水副部会長 川島広報委員長(共益グループ)
石川交流委員長(共益グループ) 例会グループ担当の國井副部会長
宮部講演会委員長(例会グループ) 加藤セミナー委員長(例会グループ)
租税グループ担当の山内副部会長 荒深事業委員長(租税グループ)
田中租税委員長(租税グループ) すべての議案は全会一致で可決承認されました。
吉村前部会長へ感謝状贈呈 ご卒業の大西元副部会長
ご卒業の平井元副部会長 ご卒業の毛利元部会長
ご卒業の鷲見会員 優良会員表彰の若原会員
岐阜北税務署 署長の仲井一正様のご祝辞 本会の井納共益委員長のご祝辞
山内副部会長の閉会の挨拶
 
青年部会 ご入会のおすすめ
(社)岐阜北法人会青年部会では部会員を募集しております。
定期的に開催される例会では、著名人を招いての講演会や税務署員による税務セミナー、イベントの企画・運営やレクリエーションなど多岐に渡ります。
何よりも様々な業種の会員が所属していますので、新しい仕事へのチャンスにつながります。
ぜひこの機会にご入会お願いいたします。
 
 入会資格 : ●(社)岐阜北法人会会員の役員または従業員であること
●本部会の目的及び事業へ積極的に協力する意思があること
●満年齢が50歳以下であること
   

会   費 : 8,000円(入会金不要)  

問い合わせ:社団法人岐阜北法人会 事務局
TEL : 058-262-6181 / FAX : 058-262-6102
ホームページからのお問い合わせはコチラ

女性部会 定時総会

日 時 : 平成23年5月11日(水) 10時より
会 場 : 鵜匠の家 すぎ山

平成23年度 定時総会次第
1.開会のことば
2.部会長挨拶
3.議長選出
4.議事録署名人の選定
5.議事
  第1号議案 平成22年度事業報告書承認の件
  第2号議案 平成22年度収支計算報告書承認の件(監査報告)
  第3号議案 平成23年度事業計画書(案)承認の件
  第4号議案 平成23年度収支予算書(案)承認の件
  第5号議案 公益法人制度改革に伴う会則の変更の件
  第6号議案 役員選任(案)承認の件
  第7号議案 その他
6.次期部会長挨拶
7.感謝状贈呈
8.来賓祝辞
9.閉会のことば

山田前部会長の挨拶 伊藤 研修副委員長による
平成22年度事業と収支計算の報告  
   
 
水谷監事による監査報告 安田 共益委員長による
平成23年度事業計画書(案)と収支予算書(案)の上程
   
 
神戸専務から公益法人制度改革に伴う会則変更の説明 中島新部会長の挨拶 
   
山田前部会長の功績を讃えて感謝状・ 記念品・花束を贈呈しました。

女性部会 ご入会のおすすめ
(社)岐阜北法人会女性部会では会員を募集です。

入会資格 : ●(社)岐阜北法人会会員の役員または従業員であること
        ●本部会の目的及び事業へ積極的に協力する意思があること
       
会   費 : 6,000円(入会金不要)

問い合わせ:社団法人岐阜北法人会 事務局
         TEL : 058-262-6181 / FAX : 058-262-6102
         ホームページからのお問い合わせはコチラ

女性部会 研修会


演 題  『税にまつわるイロハ』(あんな話・こんな話・へんな話)
講 師  岐阜北税務署 署長 仲井一正 氏

税務研究会 定時総会

日 時 : 平成23年4月21日(木) 15時30分より
会 場 : ハートフルスクエアーG 2F 研修室50

平成23年度 定時総会次第
1.開会のことば
2.会長挨拶
3.議長選出
4.議事録署名人の選定
5.議事
  第1号議案 平成22年度事業報告承認の件
  第2号議案 平成22年度収支計算報告承認の件(監査報告)
  第3号議案 平成23年度事業計画(案)承認の件
  第4号議案 平成23年度収支予算(案)承認の件
  第5号議案 公益法人制度改革に伴う会則の変更の件
  第6号議案 役員選任(案)承認の件
  第7号議案 その他
6.閉会のことば
7.来賓祝辞
 

税務研究会ご入会のおすすめ
平素は当法人会活動にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、この税務研究会は税務、経理及び経営の研究を行い、併せて会員相互の啓発と親睦を図るための各種研修会を実施致しております。
ぜひ、この機会に税務研究会にご入会いただき、ご活躍を頂きますようお願い申し上げます。

入会資格 : 岐阜北法人会の会員で、会社の役員または社員の方で研究会の目的に賛同される方。

例   会 : 隔月の偶数月に年6回開催し、内、1回は親睦研修旅行

会   費 : 年間12,000円

問い合わせ:社団法人岐阜北法人会 事務局
         TEL : 058-262-6181 / FAX : 058-262-6102
         ホームページからのお問い合わせはコチラ

税務研究会 研修会


演 題 : 税務講話
講 師 : 岐阜北税務署 筆頭副署長 吉田 浩章 氏

青年部会コーナー 税務セミナー


テーマ:平成23年度 税制改正の概要と留意点
講 師:税理士 加藤 直之 氏 (かとう会計事務所)

日 時 : 平成23年4月14日(木)
会 場 : ホテルパーク

平成23年4月14日(木)において、税理士の加藤直之氏(かとう会計事務所)を招聘し、「平成23年度税制改正の概要と留意点」と題して、第1回税務セミナーを開催致しました。

本セミナーでは、今年度の税制改正における以下の5項目について(1.法人税、2.消費税、3.所得税、4.相続税・贈与税、5.国税通則法)、加藤氏の大変分かりやすく、かつ具体的な説明により、新たな税制の留意点を詳しく学ぶことができました。

また、3月に発生した東日本大震災に関連し、義援金に関する税務上の取り扱いについても併せて学ぶことができました。

今回のセミナーでは、多くの岐阜北法人会青年部の会員が、新たな税制に関する知識を得ることができ、大変有意義な事業とすることができました。

セミナー委員長 加藤 輝晃

司会進行:加藤セミナー委員長 早川部会長の挨拶
 
講師に加藤直之先生をお招きして平成 23年度の税制改正の説明をしていただきました。
熱心に聴講する青年部会員

経営者訪問 ミズタニバルブ工業株式会社 水谷直義 氏


訪問先 / ミズタニバルブ工業株式会社
代表者 / 代表取締役 水谷 直義

23年度第1回経営者訪問先は岐阜県山県市にあります、ミズタニバルブ工業株式会社 代表取締役 水谷直義氏にお話をお伺いしました。 

 山県市の美山周辺は水栓発祥の地としてその名が全国に通っており、現在も水栓機器の全生産量約50%はこの地で生まれております。もともと、名古屋にあった喜多村合金製作所が戦争の空襲の為、美山へ工場を移転したのがきっかけとなり、その当時、林業と養蚕業が主な産業であったこの地で工業が始まり、新しい産業を熱望していた多くの住民が水栓事業を営むようになり現在に至っております。

ミズタニバルブ工業株式会社は昭和26年に直義氏のお父様が水谷製作所として、創業され、同34年、法人化(株式会社 水谷製作所)し、同42年、現在の社名に名称変更され、直義氏で3代目となり現在に至っております。最初は水栓機器の加工業から起業し、今では企画・設計から鋳造、加工、組立まで一貫生産するようになりました。

台所用の蛇口1つにしてもその部品数は多いもので約100を数え、浴室用、台所用、洗面用等々、多種多様な製品を製造しておられます。

顧客の満足度や取引先との共存共栄社員とその家族の幸せを大切にしている水谷社長にとって、「品質と価格と納期」を重要視し、「良いものを、より早く、より安く」を常に社員にも伝え、社業に努められています。

「品質については、機能はあたりまえ、その上で高品質なものを求められる。納期においても、流通の発展に伴い、取引先が在庫をもたなくなるとともに、年々納期が短くなってきている。価格は競争激しい業界において少しでもコストを下げる努力をしている」と話されます。

多種多様な製品を製造しているが、台所用製品1つについても、水谷社長曰く「昔は流し台と蛇口は別で考えられていたものが今ではシステムキッチンが主流となり、機能だけでなく、色、形といったトータルデザインまで社内で企画し、提案していかなくてはならない。そのデザインも昔は10年ごとにモデルチェンジをしていたものが最近では、2~3年でモデルチェンジするようになってきている。技術や品質だけでなくそのような分野までも高いクオリティーを求められてきている」と話されます。

材料についても、「食品衛生法に適合した材料でないと検査が通らない。まず、鉛やカドミウムが検出されるものは使えない。様々な材料を考え、コストを考え作らなければならない。大変なことが多いが、そうして作り上げ、提案した商品が採用された時の喜びは大きいし、やりがいがある」と話されます。

今後についても、「技術の維持・継承はもちろん重要である。作業工程の中で一番重要な部分は鋳物の技術、炉を一人前に使えるようになるには最低3年はかかる。人を育てるにも3Kと呼ばれる業種なだけに、まず人集めから大変だ。製品についても、今のままではダメだ」と明確に話されます。

日々、技術が進歩している業界において、省エネや環境問題に対応した商品開発や異分野にも積極的に進んでいきたいと力強く語ってくださいました。 

 

 ミズタニバルブ工業株式会社

代表者 代表取締役 水谷 直義
商 標 ミズタニ
資本金 3000万円
従業員数 70名
昭和26年9月 名称を水谷製作所と定め、上水道用水栓の専門制作を開始
昭和34年1月 個人企業を法人組織に改め名称を株式会社水谷製作所とする
昭和42年2月 岐阜県知事より優良企業として表彰を受ける
昭和42年3月 社名をミズタニバルブ工業株式会社と改名
昭和47年4月 中小企業合理化モデル工場に指定される
昭和51年1月 株式会社ミヤマ金属工業を設立
平成10年3月 資本金3000万円に増資
平成11年9月 ISO9001認証取得

 

 

   編集後記

今回、水栓機器について全国でも有数な生産地である岐阜県山県市へ行ってきた。
ここは数多くの水栓関係の工場が密集している。しかし、全国シェアの約50%がここで生まれているとは驚かされた。現在、水栓関係業者の多くが中国に進出している。
ミズタニバルブ工業株式会社も同様に中国へと進出している。製品について日本国内においては、品質は良くてあたり前。その上で高機能が求められる。海外では機能重視のため品質において二の次の部分があるという水谷社長のお話を聞くと、あらゆる面で高水準なものを求める日本人に応え続けることによって、日本のものづくりの技術力の高さの維持に繋がっているのだなと思いました。

青年部会 広報委員長:川島 徹郎

研修バス旅行 京町支部

日   時 : 平成23年4月14日(木)
行 き 先 : 春の高山祭
参加人数: 19名

 今年の研修旅行も晴天に恵まれ、朝8時50分に出発しました。

 総会資料を配布し車内総会を行い、いずれの議案も原案通り承認されました。

 春の高山祭は山王祭と呼ばれ日枝神社の例祭のため今年も行われることになり、予定どおり研修旅行も行うことができました。

 高山グリーンホテルで高山御膳と飛騨牛に舌鼓を打ち、高山祭の見物に出かけました。

 屋台の曳き揃えやからくり奉納を見物し、貴重な文化財に触れられ、その伝統美に魅せられました。皆様のご協力で楽しく充実した研修旅行ができましたことを感謝申し上げます。

研修バス旅行 明徳支部

日   時 : 平成23年4月7日(木)
行 き 先 : 春の一般公開中の京都御所と平安神宮を訪ねて
参加人数: 29名

 今年は東日本の大震災後のあらゆる行事が自粛ムードにあり、心配する声もありましたが、行き先も考慮して実施することにしました。

 10時半に京都御所到着、普通は拝見出来ない場所をゆっくり見学、お庭の見事なしだれ桜を楽しみました。

 その後岡崎公園近くの琵琶湖疏水ぞいの京料理の名店「六盛(ろくせい)」にて手をけ弁当を賞味、春の味でした。

 食事を済ませ、すぐ近くの平安神宮に移動、参拝、世界と日本と我が家の平安を祈りました。神苑のしだれ桜は桜の名所として有名ですが、見事の一言でした。

 予定も無事終了、天気にも恵まれ感謝の一日を過ごし、午後6時過ぎ岐阜に帰着できました。

研修バス旅行 白山支部

日   時 : 平成23年4月8日(金)
行 き 先 : キリンビール滋賀工場見学と長浜 黒壁スクエア散策
参加人数: 29名

 村瀬支部長より白山支部の活動状況と会計報告があり、恒例のビデオ研修「遺産と相続」を熱心に勉強しているとバスは彦根インターを出てキリンビール滋賀工場に到着しました。

 記念写真と工場見学し、長浜の「浅井・江のドラマ館」を見学して、黒壁スクエアにて自由散策をする。

 その後、敦賀「日本海さかな街」にてショッピングし帰路へ、6時に岐阜に着きました。

 会員の皆様のご協力により何事もなく研修旅行が出来ました事を感謝申し上げます。

研修バス旅行 長森支部

日   時 : 平成23年4月27日(水)
行 き 先 : キリンビール見学と江ゆかりの長浜をたずねて
参加人数: 43名

 昨日の天気予報では終日雨の予報だったが今朝は曇りで、何とかもってくれそうだ。

 最初の渡岸寺観音堂は全国に七体ある十一面観音像の中で、最も美しいとされる日本彫刻史上の最高傑作品です。

 次はNHK大河ドラマで有名となりました、小谷城の江のふるさと館で江・浅井三姉妹の博覧会散策コースです。お江誕生の地・日本屈指の山城、浅井氏の居城であり、信長との激しい攻防戦が行われた山城であり、一度小谷城跡へ登ってみるのもおもしろそうです。

 最後に長浜黒壁スクエア自由散策とキリンビール工場見学で全く雨にもあわず心地よい研修旅行で無事終了致しました。

研修バス旅行 長森日野支部

日   時 : 平成23年4月26日(火)
行 き 先 : 彦根の酒造蔵見学と江ゆかりの長浜
参加人数: 35名

 最初に長浜の渡岸寺、国宝十一面観音を訪ね、住職からいかに戦国の乱世や明治の廃仏毀釈の危機から逃れてきたのかなどのお話を伺いました。

 そして次に向かったのは「江のふるさと館と小谷城跡」でしたが城跡は時間の都合で遠くから眺めただけでした。

 昼食後に向かった長浜黒壁スクエアは、十数年前からさらに街並みが発展し、何度も足を運んでいるが商店街の発展は目を見張るものがありました。

 最後は総けやき造りの酒造・藤居家を見学。これもNHKの朝ドラ「甘辛しゃん」のロケに使われた所で、当家8代目予定の若主人がいろいろ説明してくれました。大正時代の100年を超えるひのきの柱のものが、何本もありました。

 以上、歴史とドラマのロケ地を巡り、楽しかったです。

研修バス旅行 東部支部

日   時 : 平成23年5月10日(火)
行 き 先 : シャープ亀山工場視察と磨洞温泉、伊勢上野城跡
参加人数: 35名

 世界で唯一、液晶パネルからテレビの組み立てまでの一貫生産体制を実施しているシャープ亀山工場に一歩足を踏み入れ感動した。あのシャープペンシルに始まるこの会社の偉大さをみてとれる行き届いた視察コースにのって、案内嬢の説明と最新の3Dも体験しながらの1時間50分。工場の差がテレビの差になっているのを実感させられたことでした。

 その後、磨洞温泉でおいしい昼食と入浴を楽しみ、曹洞宗の中本山、四天王寺と伊勢上野城跡を回遊する。江姫らが7才まで暮らしていた伊勢上野城跡ですが、天守台跡に建てられた展望台と東屋のみ。なんとか誘客をとボランティアガイドさんも無料奉仕でがんばっておられました。参加くださった方にのみわかってもらえる良さがあります。ご協力をよろしくお願いします。

ふるさと秘話 No.91

続・工場勤務の兵隊たち        

エッセイスト 道下 淳

 昭和19年(1944)の10月、筆者は1年繰り上げの教育召集で中部4部隊(岐阜歩兵68連隊の留守隊)に入隊した。1ヵ月の新兵教育の後、名古屋市に分遣、千種中隊を結成した。その日のうちに基幹要員となる兵隊たち約50名が顔をそろえた。数日後には、全国から11月入隊の新兵たちが集ってきた。いずれも技術兵ばかりで、任務は近くの名古屋造兵廠千種製造所で、兵器生産に協力することであった。

 軍隊で同じ階級の場合、1回でも内務班の飯を多く食った者が古兵として処遇された。おかげで筆者ら「10月1日」兵は内務班長となり、数名の下士官が小隊長に就任した。中隊を結成した1ヵ月余りは基礎訓練ばかりだったが、やがて千種製造所の技術将校のスケジュールに合わせ、同製造所で銃器の教育を受けた。内容は戦場での修理が中心だった。

 取り上げられた銃器は99式・38式歩兵銃、99式・11年式軽機関銃、92式重機関銃などであった。珍しい兵器として1,100式機関短銃 2.狙撃銃 3.ラテ銃などが取り上げられた。うち1は南方のジャングルでの戦闘に用いる自動小銃で、8ミリ口径の拳銃弾を使用した。銃床の左に弾倉(扇型)を取り付けたが、弾倉の交換性が悪く戦地でも不評だった。2は99式小銃に眼鏡を付け、相手をねらい撃ちにするもの。これも眼鏡の交換性がほとんどなかった。3.は99式小銃を円筒(実弾が入るところ)と銃身の部分で分離、小さくして落下傘降下の時扱い易いようにしたもの。パレンバン(インドネシア)の油田攻撃のとき成果をあげた。

 雑用も多かった。中隊付きの准尉が結婚したので、その新居捜し。配給手続きから電気水道の手当てまで、筆者ひとりで行った。また内務班員を引率、工作機械を東濃丘陵地帯の地下工場に疎開させる作業にも加わった。さらに週2~3回、三河地方へ中隊の副食調達にも出かけた。これは直属上司の石川寿軍曹の担当。同軍曹に従い、三河地方の農協を回った。主食の米(ときには大豆も)などは師団から割り当てがあるが、副食物は不足勝ちになるため供出の要領で出してもらった。品物はネギ・ダイコン・菜っ葉・芋類であった。

 12月の中ごろ、瑞浪市方面に何かの作業で出かけた。そのとき10人余りの中国人作業員を見た。頭はぼうぼう。南京袋に穴を明け、貫頭衣のように着て、荒ナワで結んでいた。また靴の代わりに、タイヤを切りぞうりのようにしたり、底が取れかけたのかヒモで巻いてそれぞれ歩いていた。すると土地の婦人らしい2人が看視人にかくれ、紙に包んだ品物を手渡した。ジャガ芋が転がり出たため、看視人に知られ取り上げられた。看視人は中国人に対し大声でどなり、ムチでたたいた。2人の婦人が抗義をしたが、「非国民」だと言ってきき入れなかった。この時瑞浪市でみた婦人たちの人間的な行為は、今でも胸の奥にはっきりと残っている。

 昭和20年に入ると、中隊の仮兵舎はB29爆撃機の攻撃を受け全焼、無人の鉄道学校などに移った。それに千種製造所も爆撃を受け、損害を出していた。そのため同系列の鳥居松製造所(現春日井市)に移り、同所の鳥居松中隊と合流した。同中隊も千種中隊同様に、基幹要員のほとんどが10月1日兵で構成されていたので、すぐに打ち解け合うことが出来た。

 このころ筆者は鳥居松製造所長 竜見南海雄(たつみなみを)大佐の当番を命じられた。当番兵は公用中の上司の身の回りを世話する兵隊で、靴磨きから執務室の整理、靴下やジュバンの洗濯、外出のお供などをした。今でいうお手伝さんのような存在であった。朝が早く夜は遅いので、内務班にいる時間が少なかった。しかし竜見大佐に従行していると、珍しい場所に立ち入ることが出来た。そのひとつに風船爆弾工場の見学がある。

 この爆弾は和紙でつくった風船に爆弾を取りつけ、太平洋の偏西風に乗せて北米大陸を攻撃した。その風船は地元特産の和紙を、コンニャク糊で張り合せて作った。米大陸の直接攻撃ということで、軍部は大きな期待を持ったが、実際には山火事程度で終わった。風船の張り合わせを岐阜市柳津町にあった名古屋造兵廠の柳津製造所など、各製造所で行っていた。今ではこの新兵器?は忘れられているが、風船部分で袋物をつくり、おみやげにしたらどうか。戦後筆者はこれで財布・お守り袋バンドをつくった。乾燥したときは、霧吹きで戻した。

 大佐のお供で、各務原の飛行連隊へ行ったことがある。会議が長びくためか、2時間の自由行動が許された。仕方なく近所をぶらぶらしていると、老夫婦に呼び止められた。南九州から飛行機を受け取りに、息子が来ているという。よく話を聞くと、特攻機の受領に来ているらしい。衛兵所まで出かけ連絡をとってもらった。やはりそうだった。うれし涙でほほをぬらす老夫婦は、衛兵に案内され息子のいる場所へ向った。何度も振り返り、見送る筆者におじぎをされた。

 7月9日夜の岐阜空撃は、岐阜市街の8割近くを焼き、818人もの市民を犠牲にした。その翌々日、大佐のお供で岐阜市に入った。国鉄(JR)岐阜駅は焼け落ち、柳ヶ瀬も焼け野になっていた。丸物百貨店も煙を出していた。土蔵も火を吹き、神田町通りに並ぶ電柱まで火の粉を出しながらくすぶっていた。金神社付近の平和通では、焼けトタンに焼死者の遺体を乗せたのが目についた。公会堂は無事だったらしく、市役所の受け付け業務を行っていた。美江寺観音も楼門川本堂など焼け落ちていたが、国の重要文化財の11面観音は無事との張り紙が出ていた。

 8月14日の昼ころ、鳥居松製造所本館ビルのすぐ外、和示良地区の水田に4.5トン爆弾2発(3発とも)が落とされた。筆者は本館1階にいたが、爆風で反対側の壁にたたき付けられ、肩にケガをした。後日これは模擬原子爆弾攻撃と分かり、命拾いをしたような気持になった。岐阜県内でも、同年7月24日大垣市高砂町の水門川左岸に落とされている。

 15日は正午に天皇の重大放送があるとかで、その時間を待った。ラジオで話される天皇の声は雑音がひどく、内容がはっきりしなかった。終わって終戦のお言葉と分かり、くやしかった。『歴史的な日、よく泣けた日、ボッとして過ごした日、天は我に組しなかった。』(筆者の日記より)

 竜見大佐の当番はその後も続き、9月21日にようやく下番となった。


結成間もない千種中隊の幹部(昭和19年11月)

税務署コーナー